フランツ・ヨーゼフ―ハプスブルク「最後」の皇帝
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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皇帝さんは苦労の連続
ハプスブルク王朝で事実上最後の君主となったフランツ・ヨーゼフ帝の評伝です。彼の一生を通じ、オーストリア・ハンガリー帝国が抱える外交上・内政上の様々な矛盾・問題や第一次大戦の原因などが要領よく紹介されています。 さて、このフランツ・ヨーゼフ帝、3月革命の余波さめやらぬ中で即位しますが、ソルフェリーノやケーニヒグレーツでの不名誉な敗戦、民族問題による帝国分裂の危機、家庭内での不和や家族の相次ぐ横死といった具合にあらゆる辛酸を嘗め尽くし、ついには第一次大戦の只中に生を終えることとなります。 君主としての義務を果たすべく、重い責任を必死で担いつつ、しかし最愛の家族すら心の平安をもたらしてはくれません。富貴を極めた地位とは言いながら、その長い治世は苦難の連続であり、正にお気の毒としか言いようのない生き様です。妙なたとえですが、映画「ゴッドファーザー」のマイケルを連想してしまいました。 こういう人物が題材になっているので、読んでいて何か気が滅入るものを感じましたが、筆者の語り口は平易簡明であり、読み物としては良い出来栄えだと思います。19世紀後半の欧州政治史を理解する上での良い入門書の一つにもなろうかと思います。
オーストリア・ハンガリー帝国
19世紀から20世紀初頭までの複雑な世界情勢の中で68年も帝位にあり、様々な歴史の分岐点に立ち会ったこの皇帝の書籍はあまりに日本では少ない。 その意味でこの本を読むことは近代ヨーロッパと現代の東欧が抱えている問題を学ぶ上で大変参考になります。 エリーザベト皇妃との事のみが大きく語られることの多い人物ですが、皇帝として政治家として様々な決断と歴史の転換期に立ち会った人物像を読むことが出来ます。
日本では馴染みの薄い皇帝陛下
フランツ・ヨーゼフが生存していた時、隣国プロイセンには鉄の宰相ことビスマルクがいた。更にフランスにはナポレオン3世がいる。ちょっとオーストリアの周囲をぐるっと眺めてみると、日本の世界史の教科書に名前を連ねている人物がたくさんいる。おまけに奥方(=エリザベート)の方が人気があっては……これじゃぁ、フランツ・ヨーゼフの存在は薄くなるのも仕方ない。 しかし、彼の事を知れば、意外なことが分かる。 第1次世界大戦の口火を最終的に切ったのはこの皇帝であり、現在のウィーンの街並みを制定したもこの皇帝であるのだ。ディズニーの「お姫様&王子様」のモデルの元になったのはこの夫婦だという一説もある。この本には、フランツ・ヨーゼフ自身の生涯と併せて、彼が生きた時代の状況が紹介されている。 読み応えは十分にある。 ミュージカル「エリザベート」の細かい世界観が分からない人にオススメしたい1冊である。
東京書籍
フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ (清水新書 (006)) ハプスブルク家の女たち (講談社現代新書) 「うたかたの恋」の真実―ハプスブルク皇太子心中事件 東ゴート興亡史―東西ローマのはざまにて(中公文庫BIBLIO) ハプスブルクの文化革命 (講談社選書メチエ)
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